1921年、袋職人であったミレー夫妻はリヨン郊外に布製バッグの製造会社を設立。その7年後、フレンチアルプスの麓アヌシーへ移転し登山用ザックの製造を開始します。1950年夫妻の息子ミレー兄弟(レイモン、ルネ)に引き継がれたMillet(ミレー)を一躍有名にしたのは、同年のフランス隊モーリス・エルゾーグとルイ・ラショナルによる人類初ヒマラヤ8000m峰(アンナプルナ)登頂成功であり、その背中にはMilletのザックが背負われていました。世界のMillet誕生の瞬間です。また、1977年世界初のエベレスト無酸素登頂を成し遂げたラインホルト・メスナーを支えたのもMilletのザックとウエアでした。
Zeha(ツェハ)は、今から100年以上前の1897年、ドイツのチューリンゲンで、Carl Haessnerにより、創立された。ちなみにツェハという名前は、彼のイニシャルC.H(ドイツ語の発音C=ZE H=HA)によるもの。第二次世界大戦後は、東ドイツを拠点とし、1950年代からは、スポーツシューズのメーカーとして発展。この頃に、アイデンティティである4本の斜めラインのデザインが、確立された。60年代には、東ドイツのオリンピックチームのオフィシャルサプライヤーとして、名アスリートを支え、数々のメダルを獲得する。70年代以降は、東ドイツの国営企業となり、国内はもちろん、スウェーデンなどへの輸出で大ヒットするが、90年ベルリンの壁崩壊前後にかけて、西側のスポーツブランドにおされ、一時的に衰退していく。そして2000年代の今。クラシカルなのにどこか新しい存在感が注目され、静かな支持を広げている。
広大な丘陵地帯にオリーブ畑やブドウ畑が広がるイタリアはトスカーナ州。フィレンツェの町から西へ約50km離れたスタッピアという町にブッテロの本社はあります。創業者のMauro Sani は1964年に自身の名を冠した Mauro Saniブランドを展開し、クラシックタイプのブーツや短靴を製作、66年には前にスラントしたサイドジップのブーツを開発し大変好評を得ました。その後、商品のアイディアを求め各地を旅しそこでもっともインスパイアされたのが``ブッテリ(トスカーナのマレンマと言われる沼沢地の牛飼いを意味し、アメリカのカウボーイのイタリアンバージョン)``でした。1974年、彼らのスタイルに影響を受けたMauro Saniは、ウエスタンブーツや乗馬ブーツを製作しブランド名もBUTTEROに変更。この年が事実上のBUTTEROブランドのスタートです。その頃BUTTERO社で生産されたビートルズが履いたようなモッズブーツや、タバコやマッチを入れる小さなポケット付きブーツなどは瞬く間にBUTTEROブランドを有名にし、トスカーナのクラシックブーツのシンボルとなりました。現在もその伝説は生きています。ブーツはジーンズと共に必須のファッションアイテムでありネイティブでトラディショナルなイメージを持っています。しかし決して粗野でなく洗練されてジュエリーのように男性にも女性にもアクセサリー感覚で履かれています。ブーツはヴァーチャルな現代においてしっかりと足を地につける必要があるというシグナルを発しています。
AIGLE(エーグル)は1853年にフランスで生まれました。実業家ヒラム・ ハッチンソンが地元の優れた職人たちを集めてラバー工場を設立しました。そこで生産されたのは、ファーマーや田舎で暮らす人々の日常生活に役立つ、防水性と耐久性に優れた天然ゴム素材のブーツ。上質の天然ゴムだけが持つ、柔らかく返りの良い履心地や機能性は、長時間履き続けても疲れないブーツとして信頼を集め、絶大な支持を得ていきました。人は自然と調和して生きるべきである、これがAIGLEの基本理念なのです。
ベーシックな中にもトレンドと使い勝手の良さを重視した女性のためのブランド
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